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冬至 比良の家できてから

冬がこんなにきれいだなんて

ヘナとカットのお店アンシャンテの二拠点目となる比良の家の外構を施工させていただいたのは2021年の9月

それからこの1年間ほとんど毎月のようにメンテナンスにお伺いさせて頂いていました。

このお庭では建物を迂回しながらつなげた “通気浸透水脈“により裏山と敷地内はつながり、

この脈を通して大地の中に空気が送り込まれながら(また吐き出しながら。)敷地や周辺の雨水の浸透力もアップしています。

空気の含まれないカチカチで乾燥してカサカサの大地。
息を吸うためには息をまず吐き出すことが必要なように、抜ける地形を作ることが大事。
一時的に耕して土が柔らかくなったように見えたとしても地形が伴わなければそれはまたすぐに元の状態に戻ってしまう。

地形のデザインによって大地の中の抜きになるような場所を作っていく
緩みを持たせていくことを心がけています。

 「土地を一部自然に返す」

そういうイメージをもって。

谷という余白を人と自然が共有できるような庭。

空気が通った大地はもこもこしてきます

施工からしばらくは変化した地形に合わせて大地の中の空気と水の流れが変化し始めるので不安定です。

詰まっていたもの、滞っていた圧が噴き出てくる というと大袈裟かもしれませんが、
緩みを持たせた箇所に多すぎるものが押し出されてくるような印象。

その加減を観察しながらメンテナンスを続けさせていただくことで、
その場所の大地の中の空気や水の力加減に合わせたより最適な地形に調整していく。


植物もその美しさで目を楽しませてくれているだけではなく、その根っこは大地の中で地形を安定させながら、大地をほぐし空気と水を適度に保ってくれています。
またその植物の成長に必要な養分を密かに供給してくれている微生物やたくさんの土壌生物たち。

彼らがより呼吸しやすく、活動しやすいようにお手伝いしていくためのメンテナンスだとも言え、
植物や動物や空気や水も含めた自然というすばらしい仲間との共同作業が庭づくりだと思うのです。

それぞれがいきいきとそのものらしくいられさえすれば、すでにそれで完璧なはず。

またわたしたち人間ももちろんその仲間であるはずで。。


裏山では最近新たに土地を取得された方が “開発“ を始められていることにご夫妻もご近所の方々も不安を感じられていることをお聞かせいただきました。

自然な状態で残っていた山に人の手が入っていきます。

わたしたちの今いる場所もそれぞれもともとは自然な地形であったはずです。

それらの自然がどこかの段階で “開発“ された上にわたしたちはみんな立っているともいえるかもれません。

地形の変更によって大地の中の環境は変化します。

自然の一部であるわたしたち人間は地形を変化し続けてきました。

それはミミズやモグラや他のいろんな動物たちがやってきたことでもあります。

そろそろそのやり方が他の生き物たちとの共同作業であり続けられるような方法を考えていく必要があるのだろうと思います。


この日は作業後にヘナの施術をしていただきました♪
素敵な薪ストーブの空間に緩みながら、丁寧にヘナを塗っていただいた後はそのまま待ち時間なしでタオルを巻いてお家に帰ります!
これは比良の家限定のメニューということで、なんとお代は物々交換でも可能とのこと。

ヘアサロン アンシャンテ http://enchantehair.blogspot.com/