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風の草刈りでまほろばをつくる

まほろばとは美しい原っぱという意味だと最近教えてくれた人がいました。

美しい原っぱ。。

聞いただけでも気持ちが良さそう。

暑くも寒くもなくて、ちょうどいい曇りの下で、美しい原っぱのなかで寝っ転がりたい。

 

今週は姫路の某工業地帯のようなところで緑地の『風の草刈り』をしています。

とっても広い。

夏と秋と入らせていただいていて、今年で3年目になります。

始めのころよりもいくらか草の様子に変化が見られるようになってきました。

草の種類も増えてきているような気がします。

『風の草刈り』の効果が出てきているのではないでしょうか。

 

『風の草刈り』は大地の再生講座で矢野さんから教えていただいた、草刈りの方法です。

風になって、風がやるように、草を刈り、地上部の風をつないでいきます。

草を刈ることが目的ではなく、風を通すことが目的です。

 

風が通るように、風になったつもりで草刈機をもって一日中草と向き合います。

草がぼーぼーと生えている。

地際から全て刈ってしまわず、風を通すように草を刈る。

強く伸びた草の下から、優しい表情の綺麗な色の後続の草が顔を覗かせています。

これも少しだけ先端を叩いておくと優しく伸びてきてくれるはずです。

 

もちろんすべて雑草と呼ばれる草ばかりですが、風が程よく通るようになった景色はとても綺麗です。

 

ここは工業地帯で人工的に作られた土地のなかの緑地で、

決して気持ちのいいエリアと言うことはできないところだと思いますが、

海に面していて、何が釣れるのかわかりませんが、釣り人は多く来ているようです。

草を刈る。

ただそれだけのことですが、ただそれだけのことでも、大事に向き合っていけば、いつかここもまほろばになることができるのかもしれません。